第2回 諸塚村

諸塚村に自生するもうそろそろ花を咲かせる『福寿草』

諸塚村は、九州山脈に尾根を連ねる急峻な山間に位置し、88の集落が点在、約2千人の村民が暮らしています。総面積の95%が山林を占め、住宅地を除けば農耕地はわずか1%という典型的な林業を主産業とした山村です。村政が置かれて119年目を迎えるその間、先人が守り育ててきた山を受け継ぎ、林業立村を目標としてさまざまな施策に取り組んできました。

その一つが「まちむら応縁倶楽部」。諸塚型グリーンツーリズム運営組織の総称です。あるがままの自然の中で、素朴な手作りの山村生活を村外の人に味わってもらおうと始まりました。「諸塚でやま学校しよう!」のキャッチフレーズで年8回実施しているエコツアー。村内に点在する空き家民家を再生し『古民家』として体験交流の場としています。季節の農作業を体験し、収穫した野菜や山菜で料理を作り、五右衛門風呂につかり囲炉裏を囲み、古老との談義は終わることを知りません。諸塚村には先祖から残された素晴らしい自然、伝えられてきた森での生活、そして森が持っている不思議な力があります。この諸塚の美しい森を人類全ての財産として共有しようと発信しています。これが、諸塚村が行っているグリーンツーリズムの一つです。

独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金の助成を受けて製作しました
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